40年後の答え合わせ。
最近、1980年~2000年代くらいの音楽を耳にする機会が増えました。
テレビでもよく特集されるし、サブスクの影響で、今の若い人たちが当時の音楽に親しみ、時にSNSを通して踊ったり歌ったりして、楽しんでいるらしいです。
私の十代は、70年代から80年代。
ピンク・レディーが大好きで、彼女たちが解散後は聖子ちゃんにどっぷりはまり、雨後の筍のように次々にデビューしてきたアイドルたちの曲、さらに、ニューミュージックと言われたジャンルの音楽を、テレビやラジオで聞いたものです。
テレビでは、「ザ・ベストテン」「夜のヒットスタジオ」「ザ・トップテン」などの生放送番組の他にも、多くの歌番組が放送されていました。
特にランキング番組では、トップアイドル・昭和色満載の歌謡曲・演歌歌手、ニューミュージックやロック歌手など、ジャンルの違う歌手たちが集い、まるで異種格闘技戦のような様相。
深夜には、洋楽だけを聴かせる番組もありました。
多種多様な音楽をシャワーのように浴びることができた、濃厚で濃密な時代だったと思います。
でも、特にアイドルの曲は、当時の親世代はなかなか受け入れてくれませんでした。
昭和歌謡や演歌で育ってきた私の親も、「アイドルの歌は下手くそで聞いてられへん」「何を歌っているかわからん」「ふらふら踊ってんと、ちゃんと立って歌え」「皆、同じ顔してる」などとぼやき、居心地の悪さを感じた記憶が残っています。
どうして大人は、そんなに頑ななんだろう、アイドルの曲だっていいものがいっぱいあるのにと、当時の私は思っていました。
時代は巡り、私たちの親世代が認めてくれなかった曲たちを、今の若い人たち、さらに世界の人たちが価値を認め、心から楽しんでくれていることが、本当にうれしいです。
こんな時代が来るなんて、思いもしませんでした。
親たちは認めなかったけど、私の選択は間違っていなかった、好きでよかったんだ、という答え合わせが、40年以上経ってできた気がしています。
東京と大阪。
大阪で生まれ育ち、大阪以外の場所で暮らしたことも働いたこともない私にとって、東京は未知の場所。
大阪で生まれ育ち、東京で暮らしたり働いたりしたことのある人にとっての「東京」「大阪」ってどんな場所なんだろう。
そんな好奇心から、「様々な条件や事情は横に置いといて」という言葉とともに、経験者に質問するときがあります。
現在大阪住まいの人には、「チャンスがあれば、東京に住みたい?」
現在東京住まいの人には、「チャンスがあれば、大阪に戻りたい?」
東京で働いていたが、30代で帰阪、現在も大阪在住の親戚(男性)。
答え:即答で「行きたい。住みたい」
理由:大阪がそれほど好きではない。東京ほど賑やかで便利ではないし、地方ほどのんびりゆったりしているわけでもない。何か中途半端だから。事情が許せば東京に戻りたい。
彼は、「東京暮らしは楽しかった」「お金さえあれば、何でも手に入るのが東京だ」と言ってました。
ずっと東京で働きたかったのに、様々な事情と、親の強い希望で帰阪せざるを得なかった彼。
未だに昇華できない思いを抱え込んでいるんじゃないかなあって、「東京に戻りたい」という言葉を聞いて思いました。
20代の頃、会社の意向で、平日は東京で働き、週末に帰阪する生活をしていた、私のダンナ。
答え:即答で「行かへん」
理由:東京は住む所ではなく、仕事をしに行くところだから。
東京では、会社の寮のようなところで集団生活していたそう。それなりに楽しかったようですが、当時から「ずっと住む場所」だとは思わなかったとのこと。
「仕事があれば行くけど、住もうとは思わん。それに今は、東京の物価、高すぎるわ。めちゃくちゃや」とつぶやいてました。
ご主人の仕事の都合で、30代で東京に移住、現在も東京在住の、私の友達。
答え:一瞬考えた後「戻りたいかなあ」
理由:大阪の方が、おいしいものが多いから。
移住から既に30年近く経過、彼女にとっての大阪は「遊びに行く場所」になりました。
食いしん坊な彼女ならではの言い方に笑ってしまったけど、すっかり東京に根を下ろした感じがする彼女にも「大阪に戻りたい」という思いがあることに、少し驚きました。
たったひとつの質問で、彼らのこだわりや価値観、人生の背景まで垣間見え、会話も広がり、とても興味深かったです。


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