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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

私のイチオシのThunderbirdアドオン「Allow HTML Temp」

ヤギさんゆうびん アプリ・ソフト
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以前、私がおすすめするThunderbirdのアドオンについて書きました。
最初に公開してからもう数年経ちますが、おかげさまで、今でもたくさんの方にアクセス頂いてます。
本当にありがとうございます。

上記記事の中で紹介しているアドオンの中で、特におすすめなのは、「Allow HTML Temp」です。

Allow HTML Temp
Allows to have HTML temporarily enabled (and displayed) in the currently selected message by only one click. When switch...

「Thunderbird」でメッセージ表示形式を「プレーンテキスト(テキスト)形式」で設定している時、選択したメールを一時的にHTML形式で表示できるアドオンです。

「Allow HTML Temp」の使い方

「Thunderbird」でテキスト形式での表示を標準にするには、「表示」→「メッセージの表示形式」の順にクリックして、「プレーンテキスト」を選択します。

Thunderbirdのテキスト表示設定

テキスト形式での表示を標準にした場合に悩ましいのが、HTML形式のメールが、送信者が意図した形で表示されないこと。
中には、HTML形式で表示しなければ、メールの内容を全く確認できない時もあります。

HTML形式のメール
テキスト形式での表示だと、メールの内容が全くわからないHTML形式メールの一例。

「メッセージの表示形式」を、「オリジナルHTML」「シンプルHTML」のいずれかに選択し直せば良いのですが、読み終わったらまた「プレーンテキスト」に戻さなければならないのが面倒。

そこで、「Allow HTML Temp」の出番。

インストールすると、メール表示画面の右上に「HTML表示」ボタンが出現します。

Allow HTML Temp

HTML形式のメールを表示させるには、「HTML表示」ボタンをクリックし、「プライバシー保護のため、このメッセージ内のリモートコンテンツをブロックしました」の右にある「オプション」ボタンをクリックします。

HTML形式のメール

「このメッセージ内のリモートコンテンツを表示する」をクリックすると、

HTML形式のメール

メールの内容が表示されます。

HTML形式のメール

HTML形式で表示するのは、選択しているメールだけなので、他のメールには影響ありません。
また、一時的な表示なので、再選択時にはテキスト形式の表示に戻ります。

ちなみに、テキスト形式のメールだと、「HTML表示」ボタンはグレー表示となり、押すことができません。
つまり、「HTML表示」ボタンを押せるメールが、HTML形式のメールだということになります。

「Allow HTML Temp」をおすすめする訳

メールの表示形式には、大きく分けて、テキスト形式とHTML形式の2種類がありますが、私はテキスト形式に設定しておくことをおすすめします。
理由は、「メールを開いた」という情報を、迷惑メール業者に知らせないため。

HTML形式のメールは、ホームページと同じ構造で作成されているため、文字を装飾したり、画像を貼り付けたり、BGMを付けたりできます。
テキスト形式のメールは、情報は文字だけで、メール内に画像は表示できません。画像を受信者に見てもらうには、メールに添付するしかありません。

文字だけのメールより、画像や図で映えるメールの方が断然わかりやすいので、読んでもらえる。メール内のリンクをクリックする率も上がる。
ショッピングサイトなどから届くメールは、今やほとんどがHTML形式ですよね。

ただ、HTMLメール内には、様々な仕掛けを施せます。
その中のひとつが、受信者がメールをクリックして表示した時点で、「受信者がメールを開封した」という情報を送信者に知らせる仕掛け。

メールを表示した「だけ」で、です。

迷惑メールも、HTML形式で送りつけてくる場合が多いです。
迷惑メール内のリンクをクリックしたのなら、自業自得な面もあります。
でも、メールをクリックしただけで、開封情報が迷惑メールの送信者に渡るというのは、許せない。

「開封された=有効なメールアドレス」と業者は把握し、別の迷惑メール業者に情報が提供される。
そして、迷惑メールの着信がどんどん増えることにもつながるからです。

メールをテキスト形式で表示するように設定しておくと、たとえHTML形式で届いたメールでも、「メールが開封された」という情報送信は行われません。

さらに、ウイルス感染防止にも役立ちます。
最近はウイルス駆除ソフトが高性能になり、ほとんど駆除してくれますが、表示するだけで感染するウイルスを仕込んだ、たちの悪い迷惑メールも存在します。
テキスト形式での表示だと、「表示するだけで感染」という事態は防げます。

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