週に2度くらいのペースで、整形外科で首の牽引治療と、理学療法士によるマッサージを受けてます。10代からつきあっている頑固な肩こりですので、すぐに治る見込みはないですが、頭痛の発生頻度が低くなったのがうれしい。
リハビリルームには、ウォーターベッドが2台設置されています。
先日、ベッドに寝転んでマッサージしてもらっている時のこと。別の患者さんがウォーターベッドでの治療を受けられているのをぼんやり見ていると、担当の理学療法士の先生が「乗ってみます?」と声を掛けてくれたのです。
「ほんとにいいんですか?」
「いいですよ」
お言葉に甘えて、マッサージ終了後に、ウォーターベッドに寝転びました。
ベッドの上はぷよんぷよんしていて、なんだか妙な感じです。体がずれないよう、足首のあたりにおもりが置かれ、スイッチオン。
ベッドの下に仕込まれている水が規則的に動き、体をやさしく叩くような感じでマッサージしてくれます。
マッサージチェアのように、ぐいぐい押したり叩いたりという感じではありません。人によっては酔うような感じの振動で、決して痛くはないのですが、なんともいえずいい塩梅で、ほわーんとなってしまいました。
うとうととまどろみながら、頭に浮かんだのは両親のこと。
こういうの、もし父が生きてたら、喜んだだろうなあ。もちろん、母だって。
思えば両親って、病気になるのが早すぎた。
現代の医療を受けていれば、もしかしたら母はまだ健在だったかもしれない。父の障害の程度も、もしかしたら違っていたかもしれない。
この日の私のように、両親も診療所のウォーターベッドに寝転んで、至福のひとときを過ごせたかもしれない。
薄情なようだが、今でもふたりに生きていてほしかった、とか、そういう感傷的な思いは私にはない。
亡くなった時期が、ふたりの寿命だったんだと思う。
だけど、ただただ、ふたりは、病気になる時期が早すぎた。
形は違えど、ただひたすらに突っ走り、生き急いでたふたり。
それでも彼らにとっては、きっとそれでよかったのだ、後悔していないのだと思う。
でも、そんなに生き急がなくてもよかったのに、もっと自分を大事にしてほしかったとも思う。
ベッドの振動が止まるまでの10分ほど、今まで経験したことのない揺らぎが、ちょっと不思議な世界に私を連れて行ってくれたのかもしれません。


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