少し前に、友達(最初の会社に勤務した時の同期の女性)と晩御飯を一緒に食べた時のこと。
昔の話をしている時、とある国家資格の話になったのですが、「あの資格の1級って取ってたっけ?」と私が彼女に聞くと、「うん、取った」という返答のあと、合格していることを最初に教えてくれたのが私だと、彼女は言うのです。
素っ頓狂な声で、「えっ、私、そんなこと、したっけ?」と問い返すと、「忘れたん?」と笑いつつ、「新聞を送ってくれたやん」と、当時のことを話してくれました。
すっかり忘れていた数十年前の記憶が、徐々に蘇ります。
私は既に最初の会社を退職し、別の会社に勤務していたのですが、その会社が定期購読していた新聞だったか、我が家で定期購読していた新聞だったか忘れたのですが、ともかく、新聞に掲載されていたその国家資格の合格者氏名の中に、彼女の名前を発見したのです。
当時は、国家資格やら大学などの入試合格者の氏名が新聞に掲載されることが、よくあったのです。
すごくうれしくなった私は、彼女に「合格してるで!」とすぐに連絡、さらに、新聞のコピーも郵送していたのです。
「会社から帰ったら、合格通知はまだかなって思いながら、毎日楽しみにポストを覗いてたわ」と、彼女は笑っていました。
数十年前の私、結構いいことしてるやん。
自分がすっかり忘れている、若い頃のささやかな善行を思いがけなく聞かされると、ちょっと照れると同時に、心がほわっとあったかくなる。
過去の自分の頭を「えらいねー」と優しくなでなでしてあげたくなった、そんなひとときでした。
たまには、こんなことがあっても、いいよねえ。ちょっとしたご褒美をもらえた感じがして。


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