生まれて初めて、ミロを買いました。
SNSでバズったため、スーパーでは品薄状態が続いていたようですが、現在は元通りの品揃えに。
先日、特売で目立つ場所に置かれているのが目に入り、つい手に取り、そのままレジへ。
ミロには、忘れられない思い出があります。
30年ほど前のこと。
当時20代半ばだった私が転職した会社には、経理担当の癖の強いお局様(当時30代後半)がいらっしゃいました。
噂話とかゴシップネタ、誕生日やバレンタインデーなどのイベント、すらっと背の高い男前が大好物。
思考回路とか行動パターンが、まるで女子中高生のよう。
一回り近く年下の私から見ても、幼稚すぎると感じる行動も、たびたびありました。
そのお局様は、様々な習わしやイベントを、他の女子社員に強制参加させるような形で持ち込んだのですが、そのうちのひとつが、昼食後にミロを飲む習慣。
当然私も、入社当日から強制参加です。
当時、「強い子のミロ♪」というテレビCMがよく流れていたので、商品名だけは知っていたのですが、私はそれまで飲んだことがありませんでした。
初めて口にしたミロは、ココアとはまた違う味わいで、新鮮さを感じたことを覚えてます。
でも、毎日だと、やっぱり飽きる。
みんなは飽きないのかな、飲みたくない時もあるんじゃないかなと、心の中で思っていました。
ある日、朝から少し胃腸の調子がすぐれなかったので、勇気を出して、「今日はミロ、やめておきます」と伝えたら、お局様が発狂。
「ねえ、なんで? どうしたの? なんで飲まへんの? ねえ、ねえ、なんで?」
事情を伝えても、まあしつこい。
そうか、こういうしつこい攻撃がめんどくさいから、みんなは何も言わず、黙って飲んでいるんだ。
そもそもこのお局様、バレンタインデーに社内の男性たちに送った義理チョコのお返しがホワイトデーに届かなかったら、「あの人はお返しをくれなかった」と、社内でずーっと言い続けるような人だったから。
現に、その後も、ミロを飲まなかったことを、折に触れて言われました。
たった1回飲まなかっただけなのに。
自分が持ち込んだ習わしに、一瞬でも従わなかった人は、私が初めてだったんでしょうね、たぶん。
その会社には2年ほど在籍し、別の会社に転職しました。
もうミロを飲まなくていい、やったー!って心境になったことを覚えてます。
ミロは決して悪くないのに。
30年ぶりに飲んで、「こんな味だったけな?」と思うほど、遠い昔の思い出です。
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