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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

旗日臨時移動に伴う4連休についての報告。

報告 近況報告
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山口百恵さんのファイナルコンサートの録画ビデオ視聴。

去年の10月にNHKのBSで放送された際に録画したものを、今頃になって視聴。
マイクを舞台上に置いて消えていった、あの伝説のコンサートです。

テレビで1~2曲歌う姿しか見たことがなかったので、ちょっと唖然としました。

何だろう、この存在感。とても21才とは思えない、凜とした佇まい。
周囲がなんと言おうとも、自分で自分の幸せをつかもうとする強さ。自分自身を貫く潔さ。
そんなのが全て、コンサートにギュッと詰まってました。

それに、なんて歌が上手なんだろう。
うちの両親、いったい彼女のどこを見ていたんだろう。

彼女がデビューしたのは、私が小学生の時。
デビュー初期は、当時としては、なかなか刺激的な歌詞の歌を歌っていたし、年齢にしては大人っぽい雰囲気だったこともあって、「こども=かわいい」という価値観を持つ両親は、百恵さんのことが気に入らなかったようです。
レコードを売るための戦略であって、決して彼女のせいではないのにね。

歌が下手だ、若いのにかわいげがないと、テレビで見るたびにふたりは言い続けてました。
「秋桜」あたりから、特に母は曲の良さを認め始めましたが、彼女への評価は変わらなかった。

特に十代前半の頃は、家庭環境がちょっといろいろアレだったので、自分自身の保身のために、親の好みに日和りがちだった私。
彼女に興味を持つべきではないと、自分を押さえつけていたんだろうなと、今は思います。

芸能生活、たった8年だったんだ。本当に、絶頂期に、引退してしまったんだ。
そりゃあ、伝説になるよなあって、思い知らされました。

指揮者がいる生バンド(指揮は服部克久さん!)、ファイナルコンサートとは思えない地味なライティング、お行儀のよい観客たち。
40年以上前の昭和の時代感も楽しめました。

「天気の子」の録画ビデオ視聴。

今年初め、地上波で放送された際に録画したものを、今頃になって視聴。

「天気の子」というタイトルからは、映画の内容が予想できなかったので、興味が持てるかどうか不安だったのですが、社会現象になるくらいの大ヒット作だから、きっと大丈夫だろうと思い、録画しておいたものです。

まずびっくりしたのが、ディテールの細かさ。
町の様子、店や商品名などの名称も、そのまま使われ、丁寧に再現されているのにもびっくり。まるで絵のようだと感じる風景もありました。
Yahoo!知恵袋が何度も登場するのも、面白かった。ああ、若い子はこんな使い方をしてるんだなって。

それと、スピード感。
最近のドラマは、私には展開が早すぎて、置いてけぼりされてしまうものも多いのですが、この映画は、何の予備知識もない私でも、内容についていくことができました。

声の出演者も、しっかりした俳優さんが脇を固められていたせいか、違和感がありませんでした。
何か、ジブリ作品のような香りがするなあ。

見終わって、陽菜を帆高が連れ帰るという選択は、ふたりにとって、世界にとって、正しかったのかな、でも、正しさを問うなんてことはできないのかな、などと感じました。
RADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」、映画と共に聴くと、余計に染みますね。

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オリンピックの開会式を視聴。

オリンピックの開会式の生放送を、最初から最後まで見続けたのは、たぶん生まれて初めてだと思います。
長時間ではありましたが、とても楽しめました。選手たちがスマホを持ち、うれしそうに撮影しているのも時代なあと感じつつ、楽しそうで微笑ましかった。

誰かさんの挨拶が異常に長かったこと以外は、ね。

オリンピック、本当にできるのかなとは思っていましたし、呆れるような出来事もたくさんありました。オリンピックが終わっても、山積した問題が消えるわけではありません。

でも、オリンピック出場に人生を賭け、文字通り、血がにじむような努力を日々続ける人が、世界中にたくさんいる。
大会を成功させるため、陰に日向に、できうる限りの準備を誠意を持って進めていた人も、きっとたくさんいる。

そういう人たちは、きっと抱えきれないほどの不安を抱きつつ、この日を迎えたんだろうなと想像すると、言葉にしがたい感情がこみ上げました。
頑張ってきた人たちの努力が報われる大会になりますように。

オリンピックの記事
この見出し、ものすごく悪意を感じる。個人的感想を一面の見出しにするなんて、よく社内チェックが通ったなあと思う。

「よつばと!」を楽しむ。

親戚から「鬼滅の刃」を借りた時、他にも漫画を数作貸してくれたのですが、その中で一番面白いと感じたのが 「SPY×FAMILY」。
返却時にそう言いますと、「それならこれも面白いと感じるかも」とあらたに貸してくれたのが、 「よつばと!」 です。

よつばちゃんと、周囲の大人たちの、何でもない日常を綴った漫画ですが、確かに面白い。
よつばちゃんが繰り出すヘンテコな言葉が、もう何ともたまらんですが、一番いいなあと思うのが、 登場人物たちの距離感です。

よつばちゃんの出自など、登場人物についてはわからないことが多いです。でも誰も気にしていないし、余計なことも聞かない。
みんながみんな、あるがままを受けいれている。

奇妙な日本語を自在に操り、いろいろな失敗をしでかしつつ、よつばちゃんは今日もきっと、ご機嫌に暮らしていることでしょう。

何でもない日常って、とても愉快で、とても大切なもの。
そんなことをじんわり教えてくれる作品だなと感じます。

既刊読破まで、あと数冊。
私が突然変な声で笑い出し、たまたま横にいたダンナをびっくりさせたものですから、彼とはソーシャルディスタンスを保って読み進めてます。

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