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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

さんざんな8月~初めてのコロナ~

コロナウイルス 近況報告
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8月第2週~ダブルコロナ~

始まりは、ダンナが少し体調を崩した、8月6日(火)。
彼は普段は、夜の12時くらいまでは起きているのですが、「しんどいから、もう寝るわ」と言って、珍しくいつもより早めに就寝したのです。

翌7日(水)。
ダンナは毎朝、血圧測定と検温を日課にしているのですが、体温が36度台。
彼は平熱が35度台と低いので、これでも立派な微熱です。さらに、咳も出始めました。

「もしかしたらコロナと違う? なあ、検査したら? 検査キット、余ってるで」
2年前に薬局で購入し、ずっと保管していたコロナ検査キットを引っ張りだし、わいわいと騒ぐ私に根負けしたダンナ、しぶしぶチェック。
結果、2年ぶり2回目のコロナ陽性。

この夜から、私がリビング、ダンナが寝室で就寝する、かなりざっくりした隔離生活がスタート。

8日(木)の朝。
今度は私に少し喉の痛みが出てきました。風邪の引き始めの症状にとてもよく似ていましたが、もしかしたらコロナかもしれないと思い、念のためにドラッグストアへ出向き、コロナ検査キット(唾液型)を購入しました。

まだ微熱が下がらないダンナ、幸いにも基本的には在宅勤務のため、仕事の合間に横になりつつ、なんとか業務をこなしてました。

9日(金)。
起床時、少し熱っぽかったので検温すると、37.4度。「とうとうコロナ確定か」と思い、前日に購入した検査キットで検査しましたが、陰性でした。

アンスペクトコーワ

この日は午前中に、歯医者の定期検査の予約を入れてました。陰性なので行けなくもなかったのですが、念のためキャンセル。
噂によれば「コロナは風邪(笑)」らしいので、風邪薬の服用を開始しました。

最初は微熱だった体温は、どんどん上がり始め、夕方くらいからはずっと38度台。
ダンナは、数日前の休日出勤の代休を活用し、少し早めの盆休みに突入。私と入れ替わるように熱が下がり、症状もだいぶ落ち着いたので、私が寝室、ダンナがリビングや和室で就寝する隔離生活に変更しました。
そしてこの日くらいから、食事の準備はダンナがしてくれるように。

10日(土)。
熱は上がったり下がったりで、平均で38度台でしたが、39度台が出ることも。こんな高熱は本当に久しぶりで、めっちゃしんどい。日に3回の風邪薬に加え、解熱剤として頭痛薬を日に1度服用してみることに。
今度こそ確定かもと思い、ダンナにコロナ検査キット(鼻腔型)を買ってきてもらい検査したら、見事に陽性でした。初めてのコロナ感染です。

Vトラスト

ダンナは発熱時に氷枕を愛用するのですが、私は大人になってからは使ったことがありませんでした。しかし今回はフル活用。あと、常に冷凍庫に入ってる、ちょっと大きめの保冷剤も。

8月第3週~下がらない熱、そして医者へ~

週明けには、咳が残っているものの、ダンナはほぼ復活。
しかし私は、高熱は治まりましたが、36度台後半から37度台をキープ、時に38度台という日々が続き、とにかく微熱が下がりません。

タオルが足らなくなるので、ちょっと熱が下がった隙に洗濯だけはこなしてましたが、世間のお盆休み中は、ほぼ寝込んでました。

別の市販の風邪薬に変えてみましたが、変化なし。

ダンナは感染時、市販の風邪薬を服用し、2~3日安静にしていたら、発熱が治まっていました。
私もしばらく安静にしていたら、ダンナ同様、症状が治まるだろうと軽く考えてましたが、なんのなんの。

食欲は今ひとつ出ないし、しんどいし、何よりとにかく熱を下げたい。
微熱が出始めた日のちょうど1週間後の16日(金)、発熱外来のある医院にあらかじめ電話予約し、ダンナに付き添われて出向きました。

もちろん院内には入れず、院外の待機場所で順番を待ったのですが、他にも数人のコロナ患者さんが来られてました。中には、本当に辛そうな表情で、なかなか身動きがとれない方もいたので、私はまだましな方なのかなと思ったり。

改めて検査してもらったら、まだ陽性。
発熱から1週間経過していること、年齢のこともあるので、薬価は高いが、ゾコーバ服用を医師から勧められました。薬の支払額が1万円以上になるとのことで、ちょっとビックリし、返事もせずにボーッとしていたら、ダンナが「お願いします」と、代わりに返事してくれてました。

ゾコーバは、たとえ症状が治まっても、処方された分を完全に飲みきる必要があるとのこと。他に、熱冷ましや痰を切る薬なども処方されました。
診療代は、治ったら、後日支払に来て下さいと言われました。現金の受け渡しで、医院の方に感染させないためだと思われます。
行きつけの調剤薬局でも、局内には入れず、外で薬の受け渡しが行われました。調剤薬局で初めてクレジットカードを使いました。

ゾコーバ

お昼頃に医院から帰宅。市販の風邪薬の服用は止めて、処方薬の服用をスタート。
もともと頭痛持ちなので、ゾコーバの副作用なのかどうかわかりませんが、夜に頭が痛くなり、市販の頭痛薬を服用しました。また、倦怠感が出始めました。

17日(土)朝、薬の効果からか、熱が35度台に。
しかし、喉の痛みが復活し、咳が出始めました。その後しばらく、激しい咳に悩まされました。倦怠感も取れません。

8月第4週以降~回復へ、そして感染源判明~

その後、体温は36度台で推移したため、週明けの19日(月)に隔離生活終了。
20日(火)には、ゾコーバをはじめ、処方薬を全て飲みきりました。

食事作りも徐々に再開。
食材が尽きかけていたので、週の半ばには、久々に買い物へ。

処方薬を飲みきった後、1週間くらいは、36度台後半で推移してました。私の平熱は36度台前半なので、ちょっと高め。しかしそれも少しずつ改善に向かいました。30日(金)には、発熱以降ずっと続けていた検温もストップ。
長く続いていた倦怠感も、8月末頃には徐々に抜けていきました。短時間でも出歩くとしんどくなって、帰宅後に横になることが多かったのですが、それもいつの間にかなくなってました。

ただ、喉に違和感があって声が出しづらく、咳が出始めると止まらないので、喋るのがしんどかったです。鼻声も治り、普通に声を出せるようになったのは、9月に入ってからだと思います。

今もまだ咳がほんの少しだけ残っていますが、無事に普段通りの生活に戻れ、元気に過ごしてます。
熱が3日ほど引かない時点で医院に行ってたら、もっと早くラクになっていたかもしれません。

それで、このコロナは、どこからやってきたのか。

ダンナは、体調を崩す数日前に、客先に仕事に出かけました。
当日は、それほど大きくない部屋に、たくさんの人が出入りしていたようなのですが、そこに比較的長くいた人たちが、順番にコロナに感染していったとのこと。ここが感染源で間違いないでしょう。
実際、ダンナだけでなく、当日ダンナと同行した同僚も、コロナに感染したそうです。

コロナのせいで、盆休みにダンナが計画していたお出かけ計画は流れ、ずっと寝て過ごすことになり、その後もしばらく体調不良が続くという、さんざんな8月となりました。

でも、私が寝込んでいる間、ダンナは食事の準備をしてくれ、氷枕用の氷を毎日スーパーまで買いに行ってくれました。ダンナの両親にも心配を掛け、お義母さんからはおかずの差し入れが届きました。
9月に入ってから、久々にダンナの実家へ挨拶に行くと、両親はとても喜んでくれました。

味覚障害や嗅覚障害などが出なかったのも、幸運でした。

さんざんな日々でしたが、感謝の日々でもありました。

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