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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

お義母さんの入院騒動

めまい 近況報告
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突然の電話

9月初旬の土曜日の夕刻、ダンナの携帯にお義父さんの携帯から電話がかかってきました。

私たち夫婦への連絡事項伝達係はお義母さんなので、お義父さんからの突然の電話は、決まって何か「事件」があった時。
電話を取る前から、ダンナは浮かぬ顔でした。

お義母さんが嘔吐した。
いつもの体調の崩し方と違って、かなりしんどそうだ。
ちょっと様子が変だから、すぐ来て欲しい。

お義父さんの訴えを受け、ダンナは実家にすっ飛んでいき、私は自宅待機することに。

病院探しに手間取る。

自宅から距離のある病院へ搬送されるのを避けるため、あえて救急車は呼ばなかった両親。かかりつけ医は土曜午後は休診のため、どこか診てもらえる病院はないかと、お義父さんは孤軍奮闘。
ダンナが実家に到着したのは、家から一番最寄りの救急対応しているA病院に電話で相談したものの、診察を断られたお義父さんが、電話口のA病院担当者にキレちらかしている時だったそう。

お義父さんは既に80代半ば。少し耳が遠く、家族以外の人には、少し聞き取りづらい話し方をされる時があります。さらに非常事態で少々興奮しているため、病院担当者との意思疎通ができていなかった様子。

ダンナが改めて診察可否を確認すると、やはり診察できないとのこと。
お義母さんのかかりつけ医ではない(カルテがない)ことに加え、土曜日の夕刻だったこと、さらにコロナ禍の折、できるだけ時間外の新患受け入れを避けたいという、病院側の事情が重なったためだったようです。

何とかならないかとダンナがあれこれ聞くと、消防署へ電話したらどうかというアドバイスがあり、連絡先の電話番号を教えてくれたそうです。
教えられた番号に電話し、事情を説明したところ、消防署はB病院とC病院を紹介してくれました。

最初に連絡したB病院からは断られたのですが、C病院は、診察時間終了間近だが、すぐに来院できるなら診察するとの返事を下さいました。
C病院までは、実家から車で10分程度。ダンナは両親を連れ、C病院へ急行。

入院から退院まで

病院到着後も、顔面蒼白で、しんどくて自力では動けない状態だったお義母さん。
病院側と話し合い、簡易検査後の入院が仮決定。PCR検査が実施されました。
検査で陽性だったら入院不可でしたが、陰性だったため入院が許可され、病室へ入りました。

コロナ感染防止の観点から、たとえ同居家族であっても、外部の人間が病室へ入室することを禁じている病院は、今はとても多いです。
C病院も同様で、一旦入院すると、お義母さんとは退院するまで会えません。入院時に必要な物も、ナースステーションで預かってもらうことしかできません。

手続き等を済ませて帰宅したダンナは、「たぶん大事ないと思う」と言ってましたが、やはり心配そう。

週明け月曜日から、胃カメラ検査、大腸検査など、様々な検査が行われたのですが、すべて異常なし。
少し元気を取り戻したこともあり、入院から5日後の退院となりました。

しかし、退院2日後のお義母さんの顔色は赤みがなく、真っ白。普段はおしゃべりが大好きなのに、しんどそうで、喋るのもおっくうな様子でした。
その日、私はネコが大きくプリントされたTシャツを着用していました。ネコが大好きなお義母さん、いつもなら間違いなく「ネコや、ネコや!」と食いつくはずなのに、全くの無反応。

帰宅後、「私のTシャツに反応せんかったから、まだだいぶしんどいんやで」とダンナに言うと、彼は「そっかあ」と心配そうな声でつぶやいてました。

そして元気を取り戻す

退院後、改めてかかりつけ医に出向き、点滴をしてもらって、少し楽になったらしいのですが、倦怠感がなかなか取れない様子。
食べることが大好きなのに、食欲がわかず、頭がふわふわすると言い、横になって過ごす日が、ずいぶん長く続きました。

食欲もおしゃべりも復調し始めたのは、入院から1ヶ月ほど経った頃でした。
今は以前のペースに戻り、元気に過ごされています。

突然の体調不良の直接的な原因は、結局わからずじまい。
ただ、入院の日のお昼に、4人で食べたとんかつ弁当がきっかけで、夏の疲れが一気に出たのかもしれないと、私たち夫婦は予想しています。揚げ物って、胃にこたえる時がありますもんね。

きっかけはどうあれ、全身をチェックでき、異常なしという診断をもらえたということで、自分を納得させないといけないなとおっしゃるお義母さん。
普段一番元気な人の突然の入院は、心臓に悪いです。何事もなくて、本当によかった。

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