2023年7月 ~合葬式墓地への納骨~
西暦?和暦?
骨上げから1週間後。合葬式墓地への納骨の日が来ました。
お骨は、Kさんと日程などを事前に打ち合わせした際、公園墓地事務所で合流して受け取ることにしていました。約束の時間に事務所に到着した時には、既にKさんがお待ちでした。
納骨前の手続きとして、公園墓地事務所に納骨届を提出、事務所担当者によって、合葬式墓地使用許可証に焼骨受取日が記載されました。
その後、記名板申込書の記載を求められました。
納骨された方の名前・生年月日・死亡年月日を刻んだ記名板を作成し、合葬式墓地のモニュメントの前に掲示するオプションに申し込んでいたためですが、この申込書の記載事項通りに業者が作成するため、記入時はちょっと緊張します。
生年月日と死亡年月日は、西暦表示・和暦表示、いずれか選べます。
どっちにするか、ちょっと悩んでいたところ、公園墓地事務所の方2人とKさんの3人が、私の背後で盛り上がってます。ご主人に相談したら?とか、西暦ならこの和暦対照表を見てください、とか、私にあれこれ語りかける3人は、何だかとても楽しそうです。
たぶん悩まれる方が多いんでしょう。一種の恒例行事になっているのかも。
結局、和暦を選択し、申込書を提出。
そして、Kさんから、さらしの袋に入れられたお骨を受け取り、ご挨拶してお別れ。
納骨
公園墓地事務所の方が運転する軽トラの後を追って、合葬式墓地へ向かいます。
お骨の保管室は、モニュメントの真下にあります。
扉を開けたところに設置されていた台の上にお骨を置き、最後のお別れ。
お骨は、さらしの白い袋に改めて入れ直し、モニュメント床下にある合葬室に安置するとの説明を受けました。
その後、モニュメント前に移動し、記名板が設置される予定場所、さらには、墓地から見える景色の説明までして下さいました。
1万体の焼骨を保管可能ですが、既に生前予約を含めて、6千の予約が入っているそうです。
事務所の方と別れた後、撤去が終了した墓所を見に行きました。
Kさんから写真は送られてきていたのですが、実際に見てみたかったのです。
ああ、本当になくなってしまった。
でも、これでよかったんだ、と、迷いなく思えるそんな日が、いつかきっと来る。
そう感じました。
納骨後すぐ、A社への支払を済ませました。
そして、納骨から半月ほど経った頃、返還した墓地の使用料が市役所から返金され、私の「墓じまい(お墓の引っ越し)プロジェクト」は完了。
ちなみに、骨上げの時に出てきた骨壺の中は、やはり土だけだったそうです。
また、お彼岸頃の設置になると聞かされていた記名板は、半月後のお盆の時には、既に設置されていました。
ありがとう。
樹木葬ができる墓地に誘ってくれ、墓じまいを考えるきっかけを作ってくれた親戚には、感謝のメールを送りました。
親戚の中で唯一、自分の意思で墓参りをしてくれたことのある父方の従姉には、墓の撤去と移転を報告する手紙を書きました。
手紙に同封した、従姉の母(私の伯母)や、私の両親が写っている、墓建立当時の写真に、従姉はとても喜んでくれました。
合葬式墓地の存在を教えてくれた、お義母さん。
市役所や墓地に行く際は、必ず同行し、運転手を務めてくれたダンナ。
いろいろな人の協力や理解のおかげで、プロジェクトを完了させることができました。
とにかく今は、長年気になっていたことを終わらせることができ、安堵の気持ちです。
「墓じまい(お墓の引っ越し)プロジェクトの記録」は、これで終了です。
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