Amazon Kindle本を発売中。
2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

墓じまい(お墓の引っ越し)プロジェクトの記録(1)

墓 近況報告
記事内に広告が含まれています。

年頭、今年中に実現させたいことのひとつとして、私の実の両親の墓じまいを挙げていました。

7月、墓じまい(正確に言えば、お墓の引っ越し)プロジェクトを終えました。
迷いに迷ったプロジェクトではありましたが、いざ本格的に動き始めたら、終了まであっという間。

プロジェクト開始から完了までのできごとを、備忘録をかねて、まとめておこうと思います。
墓じまいとはあまり関係のない話も交え、複数回続きますが、どうぞお付き合いください。

2021年 ~墓じまいのきっかけ~

本格的に墓じまいを考えるきっかけとなったのが、樹木葬ができるという、とある石材店が運営する墓地の見学でした。

6月、私同様、自分が亡くなったら墓を見る人がいない親戚に誘われ、一緒に足を運びました。

街中の喧噪から離れた、静かで自然豊かな場所だったのですが、その墓地がある場所は、私や両親とは縁もゆかりもない場所です。
さらに、墓地の最寄駅からバスが出ているものの、その最寄駅までが、私の住まいからは少し遠い。

一番引っかかったのが、お彼岸などに法要を営んでくださるお寺さんは、我が家の宗旨・宗派と違うこと。

その後も、ネット検索したり、新聞の折り込みチラシを見たりして、折を見て情報を集めましたが、なかなかピンとくる場所がありません。

唯一気になったのが、かつて私達親子が暮らしていた場所のすぐ近所にあるお寺。
宗旨・宗派も同じだし、合祀の永代墓もありました。
条件は悪くなかったのですが、何というか、やはりピンとこない。

そして、そのまま越年。

2022年 ~出会い~

年が明けても、情報収集は停滞したままでした。

3月、両親が墓を建立して50年という、節目を迎えました。

両親の墓は、大阪府高槻市にある、市営公園墓地の一角にあります。

丘陵地で、坂を上るのが大変ですが、桜の木がたくさん植えられ、自然豊かな場所です。
何より、高台から臨む景色は抜群です。
小学生の頃から、親に連れられ、何度も通ったせいか、私は昔から、この公園墓地が好きでした。

夏、お義母さん(ダンナの母)から、亡くなったお友達が、高槻の合葬式墓地に埋葬された、という話を聞かされました。

合葬式墓地? そんなのどこにできたの?

さっそく、高槻市のホームページで確認すると、数年前に公園墓地内に作られたとのこと。
両親の墓所から、さらに坂道を上る必要があるものの、至近距離です。
現在の墓所を返還し、お骨を合葬式墓地に移すことも可能だと記されていました。

墓じまいプロジェクトに、光が見えた瞬間でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました