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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

2台目の冷蔵庫

米 買い物
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今年の6月上旬の土曜日、まったりしていた昼下がりのこと。
「ハードオフに行かへん?」と、ダンナが声を掛けてきました。

突然の提案に少し驚き、目的を聞いてみると、冷蔵庫を見に行きたいと。

ダンナの両親の故郷では、細々とではありますが、今でも米作りをしています。
毎年新米の季節になると、両親宅には、30キロ入りの玄米入り米袋が入ったダンボール箱が数箱届き、それを私達夫婦も分けてもらっています。他にも、ふるさと納税の返礼品として玄米をいただくこともあります。

しかし2年前、私達がたまたま持ち帰った玄米に虫が大量発生し、大騒ぎになりました。

虫発生後、保管場所を変えたおかげか、昨年は大丈夫だったのですが、今年大丈夫とは言い切れません。
お米は冷蔵庫での保管がベスト。しかし、送られてくる袋に入っている玄米は、30キロ。
現在の冷蔵庫には、精米した米が常に入っているし、容量的にも玄米30キロを保管することはできません。

もう2度と、お米を無駄にはしたくない。とにかく、虫の発生を防ぎたい。

虫がカサコソと動く姿、何より、米を処分せざるを得なかったことは、私達に大きなショックを与えましたが、特にダンナの心には、ずっとトラウマのようになって残り、何とか対策を講じなければという思いがあったのです。

この頃には既に、来る夏も猛暑だと予報が出ていました。
設置場所の問題はあるものの、冷蔵庫をもう1台買おうかという話は以前からしていましたし、何より、彼の心の安寧を取り戻さねばなりません。

一も二もなく賛成し、車で最寄りのハードオフに向かいました。
店内には、様々な冷蔵庫が陳列されていましたが、ダンナの目に留まったのが、YFR-D111(B)という型番の冷凍冷蔵庫でした。

それほど圧迫感のない大きさですが、庫内には何とか30キロ程度の玄米が入りそう。
冷蔵庫はリビングに設置する予定だったのですが、他の家具はブラウン系の色合いが多め。ブラックだと、どこに設置してもそれほど悪目立ちしません。価格もまあまあで、目立つ傷もなく、中古品にしては状態が良いものでした。

ダンナはすぐにでも購入しようかと思ったらしいですが、さらなる情報収集のため、一旦退却。
帰宅した彼は、ネットであれこれ検索し、熟考し、私にこう告げました。

楽天の公式ショップで新品買うわ」
「え、なんで?」
「中古価格に数千円上乗せするだけで、新品が買えるねん。送料無料やし。ハードオフで買うたら、自分で運ばなあかんけど、新品やったら家まで持ってきてくれるし。楽天ポイントもあるし」
「なるほどー」

そして翌週、新品の冷蔵庫が到着。
ダンナはさっそく張り切って開梱し、リビングに設置。庫内が冷えたところで、10キロずつ袋詰めにした玄米を収納。
棚や野菜ケースなど、付属品を外す必要はありましたが、何とか30キロ分入りました。

冷蔵庫

これでもう大丈夫。
不安が取り除かれたダンナ、今でも「冷蔵庫、買ってよかった」って言ってます。

冷蔵庫

なお下段の冷凍庫には、アイスが常備されるようになり、時には、メインの冷凍庫に入りきらない冷凍食品を入れることも。
サブの冷凍庫としても活躍しています。

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