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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

墓じまい(お墓の引っ越し)プロジェクトの記録(6)

墓 近況報告
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2023年7月 ~墓の解体・撤去と骨上げ~

引っ越し先、正式決定。

墓前法要から1週間ほど経った頃、市役所の担当窓口から、合葬式墓地使用許可決定通知書と使用料納付書が届きました。
使用料を納付後、再び市役所へ出向き、領収書と引き換えに、合葬式墓地使用許可証を受領。

これでやっと、お墓の引っ越し先が、正式に決定。

ほぼ同じ頃、A社から、骨上げの日程連絡が届きました。
骨上げができるということは、お墓の解体・撤去作業が始まるということです。

スコップでの骨上げ。

骨上げ当日、指定された時間に墓に行くと、Kさんが待ってくれていました。
墓石は既にあらかた撤去済みだったので、すぐに骨上げを開始。お骨をスコップですくい、Kさんが持参していた白い布袋に残らず入れていきます。

骨上げ
Kさんに手伝ってもらいながら骨上げする私の背後から、ダンナが撮影。

書類上では、両親のお骨を移動させることになっているので、2つの袋に分けるものだと思っていた私は、1つの袋に全てのお骨を入れることに、若干戸惑いました。
でも、「どれが誰のお骨かわからないので、あえて分ける必要もないと思いますよ。1つの袋でも、問題なく納骨できますし」というKさんの説明を受け、それもそうだなと思い直しました。

費用的なこともあって、「○○家先祖代々」のような形で、まとめて引っ越しできればいいなと、当初は思っていましたし。

両親の納骨をした際には気付かなかったのですが、収骨していた場所はコンクリート製で、土は入っていませんでした。
Kさん曰く、土が入っていれば、土を取り除いて乾燥させるのに1週間程度かかるが、今回はそういった手間が少ないので、4~5日で返却可能とのこと。返却後、すぐに合葬式墓地へ納骨することになるので、納骨希望日時を決めてほしいと依頼を受けました。

お骨が入った袋をKさんにお預けし、10分程度で全て完了。
別れ際、「墓の撤去作業は、たぶん明日中に終わると思います。撤去後、公園墓地職員による立会確認を経て、正式完了となります。最後までお任せ下さい」と、Kさんはおっしゃいました。

墓地内の道路沿いで、職人さんが休憩しておられたので、ご挨拶しました。
傍らのトラックの荷台には、既に撤去された我が家の墓石が載せられていました。

普段は数人で作業するが、今日は他の現場に出てしまい、自分ひとりで作業している。
暑いので、フライング気味で、朝の6時頃から作業している。
墓地内には階段が多いが、階段脇のスロープを利用して、墓石を運搬している。

そんなことをお話しくださいました。

骨壺発見。

お墓に到着してすぐ、Kさんから聞かされたのが、骨壺の存在。
見ると、収骨場所の隅っこに、陶器製の小さい骨壺がありました。

Kさん曰く、「中は未確認ですけど、重さから考えると、たぶん土だと思います」とのこと。
お骨が入った袋とともに、骨壺もお預けし、確認をお願いしました。

それにしても、なぜ骨壺?

考えを巡らせるうちに思い出したのが、「前に暮らしていた集落の中に、墓があった」という父の言葉です。
もしかしたら、骨壺に入っているのは、その集落内にあった、私達先祖の墓の土ではないだろうか。

昔の納骨は土の上に直接ばらまいていたでしょうから、お骨は徐々に土に帰っていく。
だから、お骨が混ざっているであろう土を骨壺に入れ、新しい墓に移動させたのではないだろうか。

祖母が亡くなったのは、墓を建立してから10年ほど後のこと。しかし、墓を建立した当初から、墓標には先祖たちの名前が刻まれていました。
墓参りをするたびに不思議に思っていたのですが、やっと長年の疑問が解けたような気がしました。

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