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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

原付バイクを廃車にしない訳。

スクーター 雑記
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かつては私の足として大活躍してくれていた、原付バイク。
特に独身時代は、父が暮らす施設や入院先への訪問、買い物、墓参りなど、あちこち走り回りました。

しかし最近は、年に数えるほどしか乗っていません。
何でもそうですが、バイクも放置すると劣化が進みます。
走らせてやらないとかわいそう。乗る機会がないなら、いっそのこと廃車した方がいいのかな。

悩んだ時期が長く続きましたが、廃車しないで所有し続ける事に決めました。
なぜなら、いざというときの私の足がなくなってしまうから。

私は、30才になってすぐの頃、オートマ限定の普通免許を取得しました。
一時は車の購入を検討したのですが、自分の運転技量、車の維持費など様々考えた末、原付バイクの購入を選択。

免許取得以来、車を運転したのは1回だけ。
今や、どっちがアクセルかブレーキかわからないレベルで、車の運転は到底無理です。

車ではなく、原付バイクを選んだことに後悔はありません。維持費は安いし、小回りがきいて、どこにでも行けるし、何より、原付バイクで走るのがとても楽しかったですから。
でも結婚後は、少しは車を運転しておけばよかったと思うようになりました。

ダンナの両親は、もうとっくに免許を返納していますので、車の運転ができるのはダンナのみ。
車を必要とする時は、必ずダンナが動かなければなりません。遠方への移動時は、ダンナばかりに負担がかかります。

ダンナは「気にする必要はない」と言ってくれますが、私が車を運転できればな・・・と心がチクチク痛みます。

車の運転ができない私にも、何かできることはないのかと思った時に、「原付バイクを手放すことは、私の便利な移動手段を自ら手放すこと」だと気付かされたのです。

もしダンナが不在時に緊急事態が発生し、迅速に動かなければならない時。
原付バイクがあれば、いち早く駆けつけることくらいはできるかもしれない。いち早く駆けつけられれば、私にも何かできることがあるかもしれない。

いつかは廃車しなければならないけど、今じゃなくてもいいんじゃないか。
そう思ったのです。

今月、久々にバイクを運転したのですが、やっぱり気持ちよかった。
私はやっぱり、原付バイクが好きなんだ。乗る機会がないなら、乗る機会を自分で増やせばいいんだ。そうすれば、いつでもすぐにエンジンがかかり、ご機嫌に走ってくれる。

そんな訳で、もうしばらくは原付バイクをかわいがっていきたいと思います。

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