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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

やりきれない1年。

清水寺 観察
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年に3度ほど、京都の西大谷さんへ足を運ぶ機会があります。

隣には清水寺が鎮座、他にも観光スポットが点在しているため、普段は観光バスが多数押し寄せ、観光客でごった返しているようなエリアに、西大谷さんは位置しています。

昨年3月のお彼岸時期。

昨年9月のお彼岸は、コロナが少し落ち着いていて、日本人観光客が戻りつつあった時期でした。
西大谷さん近辺には、観光客向けのレンタル着物屋さんの店舗が、びっくりするほどたくさんあります。ただ、観光客が戻りつつあるとはいえ、経営的にはまだまだ厳しい状況だったのでしょう。一時閉店したり、近所の系列店と統合したりして、苦難をしのいでいるようでした。

そして、先週。

寒さもあってか、西大谷さん近辺の人出は結構少なめ。清水寺へ向かう人も、多くありません。観光バスも見かけませんし、レンタル着物姿の人もいません。
京都では、飲食店の営業時短要請が出ていて、その要請に応えている店、しばらく休業する旨の掲示を出している店をちらほら見かけました。

繁華街である四条通辺りまで来ると、観光客を含めて、たくさんの人が歩いていますが、外国人の声は聞こえないし、車の異常なほどの混雑もありません。
他県からの観光客をターゲットにしているような、お土産物店やスイーツ店などは、お昼前にもかかわらず、店内ガラガラ。

今の京都を支えているのは、日本国内外からの観光客なのに、諸手を挙げて観光客を歓迎できない現状。
私は、京都のほんの一部を垣間見ただけですが、少し歩いただけでも、つい去年までたくさんの人で賑わっていたのに、閉店してしまったお店をちょこちょこ見かけたので、今は本当に厳しい状況なのだと思います。

京都に限らず、厳しい状況なのは、どこも等しく同じなのですが、やりきれないです。

まもなく、大阪・兵庫・京都の緊急事態宣言が発令されるようです。
コロナ騒動が始まって、まもなく1年。いつになったら、治まるんでしょうねえ。

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