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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

新聞、やめました。

新聞 近況報告
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私の両親は、ずっと同じ新聞を定期購読し続けていました。
ふたりが家にいなくなってからも、引っ越ししても、結婚しても、新聞は変えないまま。

朝刊と夕刊セットでの定期購読、しかも定価です。
販売店から頂いたことがあるのは、ゴミ袋のみ。その昔、巷でよく聞いた高額景品など、もらったことありません。
途中からはクレジットカード払いに切り替えたので、販売店は我が家へ集金に行く必要がありません。

自分で言うのも何ですが、手間のかからない超優良顧客だったと思います。

最初の販売店は、両親の代からの数十年のお付き合いで、配達ミスなどもほぼありませんでした。
用事があってたまに電話すると、だいたい同じ女性がテキパキ対応してくれ、とても安心感のある販売店さんでした。

引っ越した先の担当販売店も、たまーに投函忘れがあったり、同じチラシが10枚くらい挟まれていたことが何度もあったりしたくらいで、居住期間約8年間で、大きな問題は発生しませんでした。
どうせなら、割引券が付いているチラシを10枚入れてくれたら良かったんですけどねえ。

その後、再度引っ越し、今住んでいる地域の担当販売店。
居住して7年弱ですが、新聞(特に夕刊)が投函されず、電話で配達を依頼した回数は、10回を軽く越えます。毎回同じ女性が電話口に出て、新聞片手にすっ飛んでこられます。

また、「配達しすぎ」というパターンも何度かありました。

マンションの集合ポストは投函ミスしやすいですが、それにしても多すぎます。2日連続で夕刊が投函されない時は、何でこっちが電話代使って連絡しないといけないのかと、キレそうになりましたよ。
配達員の資質の問題かもしれませんが、担当販売店を変えたいと、何度思ったかしれません。でも、たぶんですが、無理なんですよねえ。

この一連のできごとが、「新聞、本当に必要かなあ?」と思い始めたきっかけのひとつだったことは、間違いないです。

さらに、夫婦揃って、ネットニュースをまめにチェックするので、新聞に掲載されている記事は、あらかた既知の情報。結果として、新聞はざーっと流し読みするだけの読み物になってしまったのが大きかった。
時代の流れは、本当に残酷です。

ざーっと流し読みするだけの新聞に、月額数千円。
高いなあ。もったいないなあ。自然とそう思うようになりました。

昨年の5月、購読料の値上げが発表された時、「値上げらしいし、この機会に、新聞やめてもいいかなあ?」とダンナに相談すると、「テレビ欄とチラシが(入手できなくなるから)残念やけど、いいんちゃう?」。

5月中旬、販売店に購読中止の申し出の電話を入れました。しかし、何度も電話で話し、顔を合わせたので、すっかり馴染みになった女性担当者から、猛烈に引き留められました。
電話越しに押し合いへし合いしましたが、「年末まで価格を据え置く」という条件で、私が押し切られた(苦笑)。

そして昨年末、再度購読中止の申し出。
予想通り、「あともう少しだけでも、ダメですか?」「あと1ヶ月だけでも」と粘られましたが、「きりがないんで・・・」という私の言葉で、引き下がられました。

新聞定期購読をやめて、1ヶ月以上経過。

その日のテレビ番組は、テレビの番組表を閲覧し、スマホアプリも併用。
折り込みチラシは、スマホアプリや、スーパーのホームページでチェック。

今のところ、新聞がない日々に不便はありません。
ただ、ちょっと、さびしさはあるかな。

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